暖かい雪のふとんの下で
冬の神様と春の神様が押し合いを始めたな。

そう感じたある日、仲間とリンゴ畑の

日だまりでゆきあそびをしていた。

ふと立ち止まった僕の足元の雪の中に、黄色いものが、

チラッと見えた。ちょっと掘ってみると、

なんとタンポポが咲いていた。


隠れていた春
「ワー、タンポポ」

みんなの歓声が上がった。

もっと掘り続けると、オノイヌノフグリの

かわいらしい花もみつかった。白い雪に

黄と青がとてもきれいだ。

雪の下に隠れていた春の発見に、みんな大喜びした。

雪はふとんなんだ。タンポポもイヌオオノフグリも、

暖かい雪のふとんの中で、

咲いていたんだ。みんな、そう思った。

その晩、僕は昼間のこのを思い出しながら。

幸せいっぱいな気持ちで、自分のふとんにもぐり込んだ。




雪のふとん白いふとん、そっとめくる黄色いタンポポ

雪のふとん白いふとん、小犬が見つけるオオイヌノフグリ

僕のふとんホカホカのふとん、おひさまのにおい、クンクン



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