菜の花黄色のおたより
ついのこの間まで、冬枯れ色だったこの河原も、

今日は春の神様が塗った春の色でいっぱいだ。

天気も良いのでみんなで写生をしようと思い思いの

場所に陣取った。僕は、白いパレットを広げ、

黄色や赤の絵の具をうつもより多めに落とすと、

それだけでワクワクした。


写生
気の短い子はサッサと仕上げると他の遊びを始めた。
その子の絵は、どっしりとした残雪の山が、大きく描かれていた。

 別の子の絵はやさしいピンクで桃の花畑が描いてあった。

 そこへ、モンキチョウがやってきたので

「君たちはどんな遊びをするの」と聞くと

「そうねえ、菜の花畑でかくれんぼ」とチョウは答えた。

「みつけにくくて鬼は大変だね」

「まあね、バイバイ」

チョウは飛んでいった。

僕は手前の菜の花、中ほどに桃の花、遠くに山の絵を描き上げると、

持ち帰って壁に飾った。

僕の部屋にも春が来た、と思った。




春のおたより菜の花黄色

桃の畑はピンクのおたより

山に残る白い雪、春が消してく冬のおたより




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