虹色に咲かせよう
「雲の畑に菜の花が咲いていたらなあ」。僕はいつも思っていた。

「じゃあ、みんなで種をまこう」

やがて芽が出ても葉も繁り、つぼみもふくらみ、雲の畑いっぱい

に広がった。

「今度来るときは満開だ。楽しみだね」

そう言ってみんなは別れた。

五月晴れのある日、ぼくらはワクワクしながら、

満開の菜の花を見に来た。


雲のはなばたけ
「アレ、アレレレレレ」

黄色いはずの菜の花は、白、白、白の一色。

ヒマワリの種をまいても、ピンクのコスモスの種を

まいてみても咲くのは全部白ばかり。

どうやら雲の畑では白い花しか咲かないみたい。

「白」以外の花も咲かせてみたいね」

「夕焼けに、たくさんあててみたらどうかな」。だれかが言った。

「それはいいね」

「虹の雨を降らせてみたらどうだろう」。別の子が言った。

「いいかも」

今僕らは「虹色の花を咲かせよう」と研究中だ。




虹色シャワーでつぼみがふくらむ

夕焼け小焼けがつぼみをてらす

冷えこむ夜にはオーロラカーテン

やさしくすっぽり包んであげる



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